学生の頃ある企画で、学生強豪と女流棋士のペアで1手交代のリレー将棋に参加させていただきました。僕の相手の方は、女流名人にもなられている方でした。
中盤、局面がかなり難しい局面で、僕が何かの駒にあてて敵陣に歩を打ち込みました。当然相手は逃げる1手で、あとは任せましたよ、やっつけてくださいと期待に胸を膨らませていると、その次の女流名人の1手が、人生はそんなに甘くないんですよ、しっかり考えて生きなさいという愛情いっぱいの1手で、打った歩をなり捨てられました。
僕は人生でその1手を、鬼の一手と名付けました。きっと難しくて、時間に追われ指されたのだと思いますが、もっとましな手指しなさいよとも受け取れ、動揺しその将棋は勝てませんでした。
とてもいい思い出です。いつの日かまた指してみたいです。たしか学生対女流という別の企画で対戦して負かされています。次は勝ちたいなぁ
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